自動給餌機 D-630 分解方法
商品を探す
会員サイト トップ
水産飼料
観賞魚用飼料
飼料のPB(Private brand)
商品の企画・製作(業種様向)
自動給餌機
冷凍飼料
活餌・耐久卵
ブラインシュリンプ
ブライン孵化器
サプリメント
水質測定
塩素(消毒)
水質調整
バクテリア
脱塩素
エアーポンプ
エアーストーン
分岐・ホース等
マグヨーゾン
オキシデータ
水槽トップページ
防魚ネット・仕切り
水槽台
ろ過槽
ろ材
循環ポンプ
配管資材
ヒーター、サーモスタット
クーラー(冷却機)
水温計
産卵用品
アミ
ホーロー製品
FRP洗面器
品評会用品
ビニール袋
酸素ボンベ
書籍
ステンレスカゴ
殺菌灯
薬品(魚病薬除く)
その他
書籍 予約注文
中古品
スポット入荷(定番外)
見切品・訳あり品
海外金魚の輸入(業種様向)
熱帯魚の輸入(業種様向)
観賞魚用品の輸入
(業種様向)
決済方法
取引規約




自動給餌機D-630は非常に多くのご注文を頂いている人気商品です。

お客様側のほとんどは自動給餌機を分解した経験をお持ちです。
自動給餌機を持つということは、お客様側で分解される前提で説明を補足しなければならないと考えます。

セイコー「フードタイマー」と比較すると、非常に簡単に分解・組立ができます。

D-630の保証期間は購入から30日間です。それ以降は補償の対象外です。
簡単な構造ですので、お客様へお届け後、初期不良があった場合、
分解して頂いて構いません。
分解して微調整を行っても、不具合が修正できなければ、弊社へお問い合わせください。
分解後でも補償対象といたします。
弊社指定の運送会社(佐川急便)が引き取りに伺いますので、簡単に荷造りをお願い致します。


補償期間を過ぎて長年使用を続ければ、いつかは不具合が発生して止まります。
複数の製品が使用できなくなっても正常な部品を取り出し、ハンダで接続・固定すれば再生することもできます。
また、長期間、使用しない時期があっても、分解・注油することで動きがスムーズになります。

金魚飼育には欠かせない自動給餌機を、お客様ご自身でもメンテナンスができれば、非常に長い間使用できる製品です。


メールアドレス
パスワード


【1】「動かない」とクレームで返品されたD-630を分解します。



【2】手動で餌箱を回転させるスイッチ、白色のつまみを抜き取ります。



【3】中心にあった白色の秒針をピンセット等で抜き取ります。




【4】時計合わせのダイヤルを抜き取ります。秒針を抜き忘れてダイヤルを引き抜くと、秒針がどこかへ飛んでしまうので注意して下さい。



【5】本体を裏返し、タオルの敷いた上に置きます。+のドライバーでネジを4本、抜き取ります。



【6】ネジが外せたら本体カバーを明けます。



【7】送風口を押さえながら本体を開けてください。




【8】ギヤは固定されていません。ひっくり返さないように、ゆっくりと作業を進めてください。



【9】中身の構造です。



【10】不良品として返品された本製品は、純白のギヤに錆びた水が付着した形跡が見られます。この時点で水没が疑われます。




【11】順にギヤを取り外します。ギヤには潤滑油が付いていますので、服などが汚れないようにご注意ください。まずは餌箱を取り付ける回転軸を抜き取ります。



【12】モーターの隣接するギヤを取り外します。



【13】ギヤ3枚の真ん中を最後に取り外します。



【14】餌箱を手動で回転させる手動ツマミの裏側、長い白色の部品を抜き取ります。



【15】さらに分解を進めます。ギヤが取り付けられていた第2のカバーのネジ2本を取り外します。



【16】ここで注意。モーターと樹脂が接する部分に金属の薄い部品が挟まれています。なくさないように注意して下さい。



【17】見落としやすい部品です。注意しながら取り外してください。




【18】第2のカバーを外すと、時計とモーターが現れます。配線から単三電池1本からモーターと時計の電源が取られているのが分かります。電池1本からすべての電源をとる構造が、時計の遅れを招いています。しかし、小型の自動給餌機で各所、独立した電源を取ることはできませんので、自動給餌機の特性としてご理解をお願い致します。



【19】錆びた水が乾燥した跡が残っていました。金属部分も一部、腐食が見られます。不良品として返品されましたが、水没と断定してよいでしょう。水没はモーターの停止より時計の狂いが生じます。



【20】手前の黒い部品が時計です。電池ボックスや時計合わせのダイヤルが見えます。壁掛時計の部品を流用されいます。
【注意】
第2カバーを取り付ける時、写真に写っている時計の丸いダイヤルに配線が触れないように取りまわしてください。もし触れると時計が遅れます



【21】電子部品の動作確認を行います。まずは電池を入れます。ここで重要なポイント。電池は大手メーカーの製品を使用して下さい。輸入品の安い乾電池、古い乾電池を使用すると電力が少なく、モーターの力が弱まります。充電式エネループを推奨します。

この状態で電池を入れると、モーターは回り続けます。モーターが動かなければモーターが死んでいるか、配線の一部が断線している可能性があります。

次に緑色のリレースイッチの動作確認です。電池を入れた状態で「ヘ」の字の金属部品を押します。モーターが停止すればスイッチは正常です。停止しなければスイッチが死んでいるか、配線の一部が断線している可能性があります。



【22】電子部品の動作確認が終了したら組み立てに戻ります。第2カバーを取り付けた後に、モーター周りに金属プレート2枚を挟んでください。ロットによっては付いていない時があります。



【23】この状態で電池を入れるとモーターは回り続けます。念のため、電子部品の動作確認を行ってください。
【重要】
第2カバーのネジは仮止めの状態にしてください。絶対に本締めは避けてください。




【24】順番にギヤを取付ます。まずは真ん中から。



【25】次にモーターに隣接するギヤを取付ます。



【26】ギヤの組み合わさり方



【27】餌箱を取り付ける一番大きなギヤを取付ます。



【28】手動ツマミを取付ます。写真の状態であれば、スイッチの「ヘ」の字の部品は押されていないので通電し、モーターが回転します。



【29】電池を入れて動作確認します。スイッチの「ヘ」の字の部品は押された状態のため、モーターは停止します。



【30】メーカーから出荷された状態では、第2カバーのネジは、機械で非常に強く締められています。
このネジの締め加減でモーターとギヤとの接点の具合が決まります。ネジをあまりにも強く締めすぎると、モーターとギヤが接近しすぎてモーターの回転に付加、もしくは停止する場合があります。
ネジは軽く締っているぐらいが、モーターとギヤの動きが軽やかです。

■■重要■■
餌箱が回転したり回転しなかったりする症状があれば、この2本のネジを一度緩め、モーターを動かしながら、もっとも適した締め付けトルクを探ってください。

お客様宅へ輸送中の衝撃、製品を落とすなどして強い衝撃を与えた後に動作がおかしくなれば、モーターとギヤとの接点が近寄りすぎた可能性があります。分解して第2カバーのネジ2本を緩めて再度、適正なトルクで締めつけてください。

初期不良で餌箱が回らない製品は、このネジの締めすぎ、もしくは輸送中の衝撃によるものが原因です。
電池ボックスのカバーを取り外し、隙間から見えるギヤを細長い物でつつくと回転するようなら、ネジの締め付けトルクの調整で修正できます。

■補足
最初から第2カバーのネジを緩めにしておけば良いと思われますが、ネジが緩いと輸送中に外れてしまう可能性があります。そのため緩まないように強く締めつけられています。絶妙なセッティングで出荷するのは難しいということです。



【31】スムーズにモーター、ギヤが回転する適正なネジの締め付けができたら、ギヤに注油しておきます。



【32】外カバーを被せてネジ4本で固定します。



【33】表面の部品を取り付けます。



【34】手動ツマミを取付ます。差すだけです。



【35】時計のダイヤルを取付ます。差すだけです。



【36】秒針を取付ます。非常に小さな部品ですので、ピンセットを使用して下さい。あまり強く押しつけると時計本体の破損の原因となるので、やさしく扱ってください。



【37】最後に手動ツマミで回転の具合を確認します。回転が悪い場合は再度、分解して【30】からやり直してください。